フィギュアスケート選手として本格的な活動(※)をするには、インストラクターに師事し、連盟登録しているフィギュアクラブに所属します。
最初は、スケート教室と併用して個人レッスンやグループレッスンを受けてもいいと思います。
教室が満席で待機が長くなりそうであれば、個人レッスンから始めることもあります。
(実際に当クラブにもスケート教室を経験することなく、選手活動をしているスケーターもいます)
個人差がありますが、個人レッスンと自主練を組み合わせて週3~5回練習をすれば、たいていの方は、1~2年ほどで日本スケート連盟バッジテスト初級にチャレンジできるぐらいのレベルになります。そのころにはスケート教室を卒業しても大丈夫です。
伸び時期がありますので、選手をやる場合には、できるだけ早く先生について頻繁にレッスンを受けることが大事です。
※ここでいう「本格的な活動」とは、バッジテスト進級し、大会出場することを指します。
とても参考になる記事がありましたので、こちらに載せさせていただきます。
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【クラブとコーチ】
(昭和49年発行・佐藤信夫先生著「フィギュアスケート入門」より引用)
フィギュアスケートを習うには、クラブに入って、先生(インストラクター。コーチともいっている)につく必要があります。
現在、全国の室内リンクの多くにはクラブがあります。完全なクラブ組織になっていなくとも、先生がいて指導してくれるはずです。
しかし、そのリンクに専属あるいは専門の先生がいなくとも、各県のスケート連盟、協会に聞けば、教えてくれる人はみつかります。
そういう人が自分の近くにいなくとも、隣の県のリンクに通ったり、近県から上京して練習に来るという熱心な人も実際におります。
また、逆に先生方に出張してもらうこともできるでしょう。
しかし、どういう場合でも先生(あるいは先生として信頼できる人)につくことが必要です。
それもできるだけ頻繁に先生と接触することが望ましいと思います。
なぜなら、フィギュアは記録やタイムで純客観的に順位・成績を決める競技ではありません。審判の(広い意味では観客の)判断を仰ぐ競技です。
自分の姿は自分では見られませんし、たとえ見て自分でいい、と思ったところで、他の人がそう判断しなければなんにもなりません。
しかも、技術も技法もこまかく、その積み重ねが大切ですし、我流で悪いクセがつくのも困ります。
それに、文字の説明だけでは理解しにくいことも、手とり足とりで具体的な説明を受ければよくわかります。
もっと大切なのは、教えるもの、教わるものの人間的交流、信頼関係が生まれることが、進歩を早め人間形成のプラスにもなることです。
といって、いわれたことしかわからない、それしかやらない、という”受け身”ではいけません。
一を聞いたら、二や三は自分で応用でき、理解できる人間でありたいものです。
【努力にまさる天才なし】
どんなスポーツでも、いざ自分でやってみると、楽なものはひとつもありません。美しい音楽にのって、広いリンクを思うままに滑りまくるー
フィギュアスケートは、はなやかで夢のような世界ですが、実はこれほど地味で、つらい練習を必要とするスポーツもありません。
【思い立ったが吉日】
一流選手の多くは4,5歳から、少なくとも小学校低学年時代から、この道に入門しています。それにはいくつかの理由があります。
小さいうちはカンもよく、身軽で、しかも教える人に対して素直です。脂肪がついて、体が重くなり、関節もかたくなってからでは自由がききにくいからです。
とくに女子の場合はそうで、これはソ連や東欧の女子体操選手がすべて”早期教育”をほどこされ、ミドル・ティーンあたりでオリンピックに出て、いい成績をとっていることでもわかります。
しかし、70歳を越えてもテニスを楽しむ人がいるように、フィギュアの場合もまた、幼少のころに始めなければ絶対にダメ、ということはありません。(中略)思い立ったが吉日。さっそく始めましょう。
スケート教室で続ける場合は月1万程度で済ませることも可能です。趣味程度に続けたい方はお教室で十分だと思います。
しかし、バッジテスト進級や大会出場を目指す場合は、フィギュアクラブに入ってレッスンを受け、貸切参加や合宿参加、振付等も必要になってきます。
そうなると、衣装や道具代諸々など含めると年間100万円程度かかります。
(フィギュアスケートを選手で続ける場合の相場は月15〜20万円とも言われています)
上級になれば靴の交換頻度も高くなりますし、全国大会や国際大会に出場するレベルだと、上記に加えて遠征費もかかります。
スポンサーがつくのは、ほんの一握りの選手なので、ほとんどの選手が自己負担で活動しています。
当クラブは、ご予算にあわせて続ける方法やインラインフィギュアスケートコース(氷上よりは出費を抑えられます)もございますので、不安な方は一度ご相談ください。